近世・古典

江戸時代庶民文庫 63巻 摂生談ほか

江戸時代庶民文庫 63巻 摂生談ほか

解題者:小泉 吉永

発行年月:2018年6月

【ジャンル】書名(主な作者/刊行年など)
【食養生】
○摂生談(近藤隆昌/文化12年)
本書以前の数多くの養生書の中から「食療(食養生)」に関する事柄を選んだもの。全二巻、本文全て仮名交じり文。「進養生説三章」「脾胃調養法十八条」。
○食療正要(松岡玄達/明和6年)
食養生(食療)を説いた医学書。全13部434 項の食品について異名、外見その他の特徴、気味(味覚や毒性の有無)、主治(効能)、禁忌などを詳しく記す。

江戸時代庶民文庫 62巻 舎密局必携 前篇ほか

江戸時代庶民文庫 62巻 舎密局必携 前篇ほか

解題者:小泉 吉永

発行年月:2018年6月

【ジャンル】書名(主な作者/刊行年など)
【科学(化学・物理・理学)】
○舎密局必携 前篇(上野彦馬/文久2年)
化学実験を効率的に行うために、西洋の諸文献に基づき主要元素の「稟性・親和力・異重力・効用、其他各材ノ成分・配合・分量等」を抄訳して図解を施した化学入門書。「舎密」は蘭語chemie の訳語(化学の意)。当時最先端の科学史の一資料。
○硝石製造辨・作焔硝製造方(佐藤信淵/嘉永7年)
火薬の原料・硝石製造法の技術書。住居の床下から掘り起こした土から硝酸カリウムを析出して硝石を製造する「古土法」と、藁・草・木の葉に石灰や糞尿をかき混ぜた土を硝石小屋に積み上げ、定期的に糞尿をかけて四、五年経過した後に硝酸カリウムを抽出する「硝石丘法」の二つを多くの図解を交えて解説。
○気海観瀾(青地林宗/文政10年)
日本で初めて刊行された本格的な物理学・気象学書。著者が翻訳した蘭書『格物綜凡』(J.Buys,Natuurkundig Scoolboek(物理学教科書)』(1798)から「気性」関連を抜粋・編集。体性、引力、気重、窒気、燃気、光、色、音、風、越列吉的爾(エレキテル)質、気化、虹、暈、潮汐など全40項目。
○慈石論(石井磯岳/文政10年)
中国の文献等によりながら磁石に関する知見や故事をまとめ、その起原を考察した、磁石に関する本邦最初の文献。鉄と相性が良い磁石が太陽が盛んな南方を向くという原理を応用した方位磁針等。

江戸時代庶民文庫 61巻 菊花壇養種ほか

江戸時代庶民文庫 61巻 菊花壇養種ほか

解題者:小泉 吉永

発行年月:2018年6月

【ジャンル】書名(主な作者/刊行年など)
【園芸・飼育】
○菊花壇養種(菅井菊叟/弘化3年)
菊花の栽培法を豊富な図解とともに記した園芸書。珍花・奇妙と言われる菊花は「栽培の手入の巧」が決め手(序)、その秘
訣として培養、如露、風雨の手当、虫除等を記す。
○金魚養玩草(安達喜之/寛延1年)
出版された金魚飼育書の嚆矢。日本における金魚の故事から執筆の経緯に触れた「金魚のものがたり」等。
○厩馬新論(竜山堂主人/嘉永7年)
荻生徂徠の『鈐録』を参照し、多く林子平作『海国兵談』を援用しながら、己の体験・見聞や故事に基づく自説も交え、特に、馬術に志ある「小禄窮士」の者が馬を飼う秘訣を述べた書。
○〈諸鳥餌養〉百千鳥(泉花堂三蝶/寛政11年)
飼い鳥の餌の製法や餌の与え方、飼い鳥の養生や治療など飼育全般を述べた書。たとえば餌の製法について、米の粉拵え様、摺餌青味、水を飼うと飼わざる、爪切り様、篭仕立て、羽変わりの事など27項目。