江戸時代庶民文庫　99巻　〈草形出生〉 草花絵全書ほか

第2期第8回（全5巻・96～100巻）配本所収

解題者：小泉　吉永

発行年月：2021年10月

価格：27,500円（本体25,000円＋税10％）

ISBN：978-4-86688-099-0

体裁：Ａ5判・560頁・上製・クロス装

特記：分売可

【ジャンル】書名（主な作者／刊行年など）
【本草・植物】
○〈草形出生〉 草花絵全書（伊藤伊兵衛四世／元禄12年）
○本草図譜〈山草部・芳草部〉（岩崎常正・岡田清福／文政13年）

○〈草形出生〉 草花絵全書（伊藤伊兵衛四世／元禄12年）日本の園芸文化の隆盛に寄与した元禄期、江戸染井村の園芸家・伊藤伊兵衛四世（1676 ～ 1757）が、父（1739 没）の描いた草花123図に、草花の形状・色や異名など解説を施した図鑑。温室の花や切り花ではなく、野外に咲く自然の姿を描いた点に特色があると強調する。

○本草図譜〈山草部・芳草部〉（岩崎常正・岡田清福／文政13年）
明の李時珍『本草綱目』（全52巻・付図2巻、約1900種収載） の貧弱な植物図に刺激され、自ら実見した約二千種の植物等を収録した本邦初の本格的な彩色植物図鑑。見開きで花弁を大きく描くなど大胆で迫力のある絵が多く、絵が主体の画期的な図鑑、全92冊。20余年の歳月をかけて文政11年に5～96巻が完成、同13年に最初の5～10巻が単色の木版刷りで出版された（底本はこの部分。後に改めて手彩色写本が制作された）。11巻以後は出版の目途が立たず、希望者に有償で手彩色の写本を予約頒布された。作者在世中に完成したのは56巻まで。

解題者紹介：往来物研究家、往来物倶楽部代表、立正大学・人間総合科学大学非常勤講師、学術博士。（原版作者は各巻参照）