近現代
NHK わたしの自叙伝 36.[文化・芸術7]横山泰三/濱谷浩
横山泰三(よこやま・たいぞう)1917(大正6)~2007(平成19) 漫画家 高知県出身
「プーさんの誕生」~商人になるため上京し商業校へ通うも、下宿の居候の影響で絵描きを志す。戦後、漫画を描き始め、毎日新聞夕刊で4コマ漫画「プーさん」を連載、デフォルメされた線で社会諷刺するスタイルが大人気に。
濱谷浩(はまや・ひろし)1915(大正4)~1999(平成11) 写真家 東京都出身
「雪国からの出発」~戦時中、報道写真用に日本軍のスキー連隊を撮影していた時に滞在した雪国での生活に衝撃を受ける。渋沢敬三の勧めもあり民俗学の記録としての写真を撮ることを志す。身近な日常の民を知りたい。
NHK わたしの自叙伝 37.[芸能・スポーツ他4]橋本宇太郎/笑福亭松鶴
橋本宇太郎(はしもと・うたろう)
1907(明治40)~1994(平成6) 囲碁棋士 大阪府出身
「空襲下の対局」~広島空襲下で本因坊戦の対局中、警察からの中止命令で五日市に。そこからは広島市が一望でき、8月6日午前8時の原爆投下の一部始終をつぶさに目撃。地獄絵だった。碁は盤上に倒れる気概で打つ。
笑福亭松鶴(しょうふくてい・しょかく)
1918(大正7)~1986(昭和61) 落語家 大阪府出身
「おおけにおやっさん」~三つの頃から酒とは切っても切れない縁。お茶屋さんへ丁稚奉公。親父さんの最後の稽古は、私に天王寺参りを稽古してくれたんやろと思う。臨終の時、おやっさんは、お水の代わりに酒を丁度3合呑みました。
NHK わたしの自叙伝 38.[芸能・スポーツ他5]平川唯一/辻嘉一
平川唯一(ひらかわ・ただいち)
1902(明治35)~1993(平成5) アナウンサー・ラジオ英会話講師 岡山県出身 NHK
「カムカム英語の青春」~出稼ぎに行った父を迎えに渡米、そのまま17年アメリカに。19歳の小学1年からワシントン大演劇学へ、英語の発音が鍛えられた。幼児の言葉遊びが「カムカム英語」成功のカギ。
辻嘉一(つじ・かいち)
1907(明治40)~1988(昭和63) 料理人 京都府出身
「しゅんに生きて」~14歳で庖丁を持ち、茶懐石料理一筋の人生。裏千家家元三代のご贔屓。懐石料理は無声・無音の真剣勝負、コトリと音をさせてもいかんのです。乾季のビルマで土だるまに。水の尊さは忘れない。
NHK わたしの自叙伝 39.[芸能・スポーツ他6]川上哲治/島岡吉郎
川上哲治(かわかみ・てつはる)
1920(大正9)~- 2013(平成25) プロ野球選手・監督・解説者 熊本県出身 読売巨人軍 打撃の神様
「球道開眼」~小学校4年から野球少年。父からは、物事はやり遂げるまでやめちゃいかんということを、母からは、体を動かして働らきゃ食える、やらなきゃ食えないことを学んだ。
島岡吉郎(しまおか・きちろう)
1911(明治44)~1989(平成元) 大学野球監督 長野県出身 明治大学
「熱球30年」~ベースボールに理解のない女先生を代えてもらおうと村長さんに談判。高校野球部監督になって甲子園病に。大学野球は合宿所で精神を、グラウンドで技術を鍛える。自分の欠点に挑戦する。
NHK わたしの自叙伝 解説書〈人物紹介〉
全78人の語る内容のエッセンスをまとめ、略歴・参考資料を簡略に付す。(1人1頁)