8月5日生まれ 田宮虎彦 1911(明治44)年8月5日~1988(昭和63)年4月9日 わたしの自叙伝[CD14収録]田宮虎彦《父子のきずな》より

田宮虎彦 たみやとらひこ 1911(明治44)年8月5日~1988(昭和63)年4月9日

□作家 東京生まれ 東京帝国大学卒業 在学中同人誌「日暦」に参加し「無花果」などを発表(1935) 半自伝的小説「足摺岬」発表 「絵本」で毎日出版文化賞 「愛のかたみ」はベストセラーとなる(1957)

NHKわたしの自叙伝[CD14収録]田宮虎彦《父子のきずな》(1979年12月20日放送 [28分29秒])より
「父親のことを小説に書くことで私は救われました。 ◇見た目には普通の家底で普通に育っているように見えていたようだが、私自身はどうしても父とうまくいかなかった。 ◇小説の原点=父から愛情を受けられず、無視されて子供心に打ちひしがれた。その思いを回復したい気持ちが私の小説のエネルギーの原点だと思います。 ◇昭和23年「父という観念」を書き上げたときに気が付いたことがある。作品後半部分で優しい老人と出会い、ちょっとしたことを手伝うようになる。その老人と別れる時に感じた思いに父親を感じ、自分が小説を書くことで求めていたのはこれだったのかと気がついた。 ◇70歳過ぎまで船乗りを続けていた父は、戦時中のある年御用船でラバウルに向かい撃沈され死んだ。その時感じたのは、父の死を悲しむ気持ちではなく、孝行する前に父を失ってしまったという悲しみであった。父にしても子に愛されず気の毒な生涯を送ったと思う。私も愚かだったし、父も愚かだったんだろう。」

詳しくは「NHKわたしの自叙伝[CD14収録]」