シリーズ福祉に生きる54 若月俊一

シリーズ福祉に生きる(企画編集:津曲裕次・一番ヶ瀬康子)

著者:大内和彦

発行年月:2008年11月(大空社刊)

価格:2,200円(本体2,000円+税10%)

ISBN:978-4-283-00586-0

体裁:B6判・220頁・並製・カバー装

シリーズ福祉に生きる54 若月俊一

(わかつき・としかず 1910・明治43~2006・平成18年) 「どんな正しい理論も、それが民衆と結びつかなければ物質的な力とはなりえないのだ」治療一点張りの医学のあり方を批判し、予防と健康管理の重要性を説いて地域医療に新しい一頁を切り開く。長野県の佐久病院院長として五十年にわたり農村医学を実践し、これを日本だけでなく世界的にひろめた、農村医学・地域医療の父。

(目次より)
第1部 若月俊一の成し遂げた仕事の大きさ
1.予防医学の確立
2.農村医学の研究と農薬公害の撲滅
3.受け皿としての病院の拡大

第2部 若月俊一の人間形成
1.理想主義者で現実主義者
2.社会主義からの影響
3.転向の中で学んだこと

第3部 若月俊一から学ぶこと
1.福祉は国民のためにある
2.何よりも予防の重視
3.ニードの循環と専門家の役割
4.問題を社会との関連の中で考える

引用文献/年譜・著作

【著者紹介】
(おおうち・かずひこ)明治学院大学社会学科卒。福祉新聞、医療新聞の記者を経て、フリーライターになる。その後、社会福祉法人聖隷福祉事業団に入り、本部職員教育研修室長、松山・油壷・奈良の各エデンの園(有料老人ホーム)の施設長等を歴任。聖隷クリストファー大学社会福祉学部非常勤講師として「福祉文化論」「社会福祉運営管理論」を担当(刊行当時)。『介護保険時代の老後』『長谷川保と聖隷の研究』(久美)、『若月俊一伝―農村医学に生きる激動の40年―』(佐久総合病院)、『利用者からみた有料老人ホームへの上手な入居』(共著、婦人之友社 )、『福祉の伝道者 阿部志郎 』(大空社)。

【編者紹介】
(つまがり・ゆうじ)長崎純心大学大学院教授、高知女子大学名誉教授、筑波大学名誉教授。専攻は知的障害者施設史。
(いちばんがせ・やすこ)日本女子大学名誉教授。専攻は高齢者・児童・障害者福祉等、社会福祉全般。

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