シリーズ福祉に生きる52 長谷川保

シリーズ福祉に生きる(企画編集:津曲裕次・一番ヶ瀬康子)

著者:小松啓

発行年月:2008年11月(大空社刊)

価格:2,200円(本体2,000円+税10%)

ISBN:978-4-283-00584-6

体裁:B6判・216頁・並製・カバー装

シリーズ福祉に生きる52 長谷川保

(はせがわ・たもつ 1903・明治36~1994・平成6年) 「私が言ってきたことは、絶えず前進しろと。日本の社会、あるいは世界、アジア、アフリカを見て、さらに何をやるべきか。これはキリストが聖書のなかで『貧しい者は、常にあなた方と共にある』と書いているからです。」揺るぎないキリスト教信仰を支えに、医療福祉全域に事業を展開、今に続く「聖隷」グループを築き上げた。

はじめに 長谷川保 死の看とりを越えて

第1章 たとえ死の陰を歩むとも 日本で初のホスピス病棟を立ち上げた人としての長谷川保
1.長谷川保にとっての死の概念
2.ホスピスとの出会い
3.ホスピスとは何か
4.こころの問題とスピリチュアリティとの関係
5.こころの問題における長谷川保の立場

第2章 日本の社会事業史における巨人の一人としての長谷川保
1.明治や大正期の社会事業家との比較のなかで
2.キリスト教社会事業家としての側面

第3章 長谷川保におけるキリスト教社会事業の展開
1.長谷川保をめぐる人々
2.長谷川保における信仰と社会福祉実践

第4章 国家による社会福祉政策との関係における長谷川保
1.時代の変遷のなかで
2.その後の発展の姿

第5章 聖隷における教育とその理念
2.教育事業のはじまり
3.仕える人を養成する 看護・福祉を志向する学校
4.聖隷学園の理念 各学校が掲げる教育の目的・目標
5.聖隷学園が継承すべき理念、教育目標

第6章 長谷川保 聖隷の歴史と理念を語る

第7章 総括 長谷川保・聖隷におけるキリスト教社会事業の意義

参考文献/年譜

【著者紹介】
(こまつ・けい)米国ピッツバーグ大学大学院にて社会福祉修士、東洋大学大学院にて社会福祉学博士を取得。仙台白百合女子大学教授を経て、聖隷クリストファー大学教授(刊行当時)。『介護従事者の精神保健』『家族による介護 : その光と影』(一橋出版)、『在宅支援の困難事例と対人援助技法』(共著、萌文社)、『シリーズ福祉に生きる50 大坂鷹司』(共著、大空社)。

【編者紹介】
(つまがり・ゆうじ)長崎純心大学大学院教授、高知女子大学名誉教授、筑波大学名誉教授。専攻は知的障害者施設史。
(いちばんがせ・やすこ)日本女子大学名誉教授。専攻は高齢者・児童・障害者福祉等、社会福祉全般。

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