ホイットマンに嚮(む)き合う ホイットマン論攷集

著者:諸坂成利

発行年月:2024年3月

価格:3,080円(本体2,800円+税10%)

ISBN:978-4-86688-237-6

体裁:四六判・208頁・並製(がんだれ・フランス表紙)・表紙絵:長谷川潔「一樹(ニレの木)」(版画)

特記:第3回(2024年)日本ホイットマン協会協会賞受賞

ホイットマンに嚮(む)き合う ホイットマン論攷集

19世紀アメリカを代表し世界中に大きな影響を与えた『草の葉』の詩人ウォルト・ホイットマン(1819-92)。その最難解な詩句と本質を、ボルヘス、小林秀雄、カフカ、中島敦、ベルグソン、ラッセル、ポオ、ボードレール、メルヴィル、山村暮鳥らの作品・思考を媒介に縦横にかつ深く読み解き、持論「文学とは芸術であり感動、楽しみを与えるもの」を実践する。同時にそもそも文学「研究」とは何かを根本から問う独創的論集。久々に刊行なるホイットマン研究の単著は、詩・文学・芸術作品を愛し、思い、考える者に感動を与える。

■主要キーワード■
内在的・外在的研究 警察的・探偵的 直観 想像力 文字 宇宙 大地 宗教 仏教 神 民主主義 ホモセクシャル 東大話法 慈雲尊者 長谷川潔

■目次[頁]■

長谷川潔「一樹(ニレの木)」(表紙絵)について
アンヌ・ケフェレックの言葉

緒言
第一章 ボルヘスとホイットマン [1]
第二章 ホイットマン研究の可能性 [23]
第三章 “The Sleepers”について [49]
第四章 ホイットマンにおけるPrudence 日本ホイットマン協会創立五〇周年を記念して [85]
第五章 ホイットマン“Song of Myself”32番の間テクスト的考察 [107]
第六章 ホイットマンに嚮き合う ベルグソン、小林秀雄、カフカ、中島敦、ボルヘスらに学んで [153]
跋 [195]
著者について [200]
索引 [208]

■著者紹介:諸坂成利(もろさか・しげとし) 日本大学法学部教授。日本ホイットマン協会会長、日本文藝家協会会員。早稲田大学大学院文学研究科英文専攻博士後期課程修了。著書に『虎の書跡 中島敦とボルヘス、あるいは換喩文学論』(水声社2004)、『中島敦「古潭」講義』(彩流社2009)など、また小説集、作曲集もある。英語、フランス語、スペイン語、ペルシャ語、サンスクリット語等多言語に通ずる。

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