うりずんの小路
発行年月:2024年9月
価格:1,320円(本体1,200円+税10%)
ISBN:978-4-86688-241-3
体裁:四六判・173頁・並製
「沖縄といえば、どんなイメージを持ちますか。青い海に白い砂浜、ジンベイザメが泳ぐ美ら海水族館、首里城や賑やかな国際通りなどでしょうか/わたしは、沖縄出身の夫と結婚し、何度も沖縄を訪れるうちに、本土とは違う文化や歴史、そして基地問題にも興味を持つようになりました。観光地を歩くのも楽しいですが、それだけではない沖縄にもっと関心を持ってほしい、そう願いながら文章にしてきました。
「うりずん」は、沖縄のことばで春から梅雨入り前までの時期のことです。野山が緑にあふれ、さわやかな風が吹く、沖縄では一年で一番すごしやすい時期といわれます。ことばの響きも気に入って、題名に入れました。うりずんの気持のよい風を感じていただけたら幸せです。」(はじめに より)
仕事帰りに文章教室に通った二十代、それから半世紀にわたり書き綴ってきたエッセイの集成。家族、生活、土地、山登り、散策、そして平和と沖縄と、飾らず率直で、ときにユーモアあふれる文章が静かに語る。
○刊行に寄せて 髙野繁男(神奈川大学名誉教授)
○表紙写真 月桃の花
□目次より□
1.沖縄
沖縄は遠い ゴーヤとナーベラ ニライカナイ祭り 歌い継がれよ「さとうきび畑」 月桃の花 屈辱の日 不屈の人・カメジロー
2.歩く
鎌倉 木曽路 基地があった街 滝田家は重要文化財
3.山
武甲山 南アルプス 三五年ぶりの喜作新道
4.取手
取手宿本陣 造り酒屋の蔵開き あなたを忘れない
5.平和
点呼 戦争が廊下の奥に立つてゐた
6.家族
来年も見たいモジズリの花 ヘチマ料理を今年も楽しむ 母と娘の大相撲観戦 痛 年老いたわたしがある日 青春きっぷで御柱祭 父がくれた万年筆
■著者紹介:三島良子(みしま・よしこ) 1948年、茨城県龍ヶ崎市生れ。取手市在住。「涛」同人。
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