近代日本語史に見る教育・人・ことばの交流 日本語を母語としない学習者向け教科書を通して

著者:伊藤 孝行

発行年月:2017年3月

価格:本体2,500円(税別)

ISBN:978-4-908926-03-7

体裁:B5判・110頁・並製・カバー装

近代日本語史に見る教育・人・ことばの交流 日本語を母語としない学習者向け教科書を通して

日本語を母語としない(日本語を外国語とする)学習者向けに作られた近代の〈日本語教科書〉には、どのような〈近代日本語〉の姿が刻まれているのか? “近代日本語”をあまり取り上げられない資料から照射し、日本語史研究に新たな知見を提示する。

「日本語教科書は大なり小なりその当時の日本語の規範が写しとられているのではないだろうか。日本語教科書はその名のとおり教科書であるので、その教科書を使う側にとっては日本語を学ぶ際のよりどころの一つであり、その教科書を著した側にとっては一定の水準をクリアした、あるいは日本語学習者のニーズにこたえた日本語の見本であるはずである。すなわち、日本語教科書には近代日本語史研究に於ける言語資料かつ日本語教育史研究の資料という性質がある。これまで日本語教科書を扱った先行研究はあまたあるが、日本語史とくに近代日本語史と日本語教育史という両面からのアプローチは管見のかぎり僅少である。」(はしがき より)

①語彙、表記(かなづかい・ひらがな/カタカナ、振り仮名等)、表現(可能、原因・理由、当為等)、文法、難易度等について豊富な具体例を挙げながら現代との比較対照に及ぶ。 ②著者や出版背景を調査し日本語教科書史に新情報を提供。

〈本書で取り上げる資料〉
1 金井保三『日語指南』(1904・1905)
2 大宮貫三『日語活法』(1907)
3 ベルリッツ『日本語教科書』(1919)
4 東亜高等予備学校『日本語のはじめ』(1932・1933)
5 泉虎一『日暹会話便覧』(1938)
6 モンコール・オンシクール『日泰会話』(1941)
7 国際文化振興会『NIPPONGO(日・泰・会話本)』(1942)
8 日本タイ協会『暹羅協会々報』『日本タイ協会々報』

【著者紹介】北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院准教授。

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