江戸時代庶民文庫 81巻 増補日本汐路之記ほか

第2期第5回(全5巻・81~85巻)配本所収

解題者:小泉 吉永

発行年月:2020年5月

価格:本体17,000円(税別)

ISBN:978-4-86688-081-5

体裁:A5判・380頁・上製・クロス装

特記:分売可

江戸時代庶民文庫 81巻 増補日本汐路之記ほか

【ジャンル】書名(主な作者/刊行年など)
【旅行・交通(海陸交通)】
○増補日本汐路之記(高田清兵衛/明和7年)
○海陸道中行程図鑑(作者不明〔鳥飼酔雅カ〕/天保7年)

○増補日本汐路之記(高田清兵衛/明和7年)
多くの船翁と40年以上の親交がある編者が見聞・取材した「海路行程、礒・嶋・瀬戸・灘等の難所、湊の善悪」から「津々浦々の汐がかり(船を停泊させて潮時を待つこと)」までの情報を編集した海路用道中記。行程を拾うと、大坂より江戸着東海廻り、江戸より奥州南部東廻り、下之関より津軽青森迄北国廻り、大坂より下之関迄瀬戸内船路、下之関より長崎、肥前松嶋より肥後川尻、椛嶋より京泊迄薩摩路并日向路海上、豊前小倉より薩州鹿児嶋、肥後熊本より八代、豊後道中府内より熊本、肥前轟木より長崎、肥後熊本より肥前佐賀、佐賀より唐津福岡、小浜より長崎など22航路を載せ、巻末に「風雨を知る事」「略歴(明和7~11年)」「潮の満干」等の記事を付す。
○海陸道中行程図鑑(作者不明〔鳥飼酔雅カ〕/天保7年)
▽序文によれば、先行書「本朝行程之書」(鳥飼酔雅(吉文字屋市兵衛)編、寛延4年(1751)刊『海陸行程細見記』か)の増補改訂版という。日本全国の主要街道の位置や路程(宿駅間の里数や道中の情報など)や関連情報を記した道中記で、凡例に「日本の地理丸きを長く画きのぶるゆへに、方角にかゝはらず順道を記す。是によつて其初めに日本全図をしるし載す。西は朝鮮より釜山海、対馬、壱岐五島、平戸、長崎等、東は奥州仙台、森岡、弘前、津軽、松前、蝦夷の渡口に至迄其間往来の馬次、道筋、船着等都て大略を記してもるゝ事なし」とある。道中行程図には馬次・船着、名所・山・坂・峠・川、国境、船路、舟渡、城下などを記号で示す。また、余白に「南部津軽名所歌」等の名所和歌や、「奥名所」等の関連情報も記す。「江戸ヨリ大坂迄東海道駄賃附」「大坂ヨリ長崎道中」「道中荷物掛目御定」等の駄賃・問屋関連の情報、「潮汐満干」「旅立の歌」なども付す。

解題者紹介:往来物研究家、往来物倶楽部代表、立正大学・人間総合科学大学非常勤講師、学術博士。(原版作者は各巻参照)

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