江戸時代庶民文庫 71巻 〈新ぱんおどけ〉商売往来ほか

第2期第3回(全5巻・71~75巻)配本所収

解題者:小泉 吉永

発行年月:2019年4月

価格:本体22,500円(税別)

ISBN:978-4-86688-071-6

体裁:A5判・520頁・上製・クロス装

江戸時代庶民文庫 71巻 〈新ぱんおどけ〉商売往来ほか

【ジャンル】書名(主な作者/刊行年など)
【戯文】
○〈新ぱんおどけ〉商売往来(立田土瓶/江戸後期)
元禄7年(1694)刊『商売往来』に倣った戯文で、遊女の心得や通用の語句を書き記した準往来物。
○厄払ひ商売往来(立田土瓶/江戸後期)
鼈甲屋・筆屋・豆腐屋・紺屋・張形屋・人形屋を題材に、除災招福の趣きを七五調で綴った6項の戯文。
○〈おどけていきん〉道楽往来(華山亭呼升/江戸後期)
『商売往来』に倣って、道楽者の生涯を書き記し、戒めとした戯文。
○〈大坂色里名寄づくし〉京名所かへ文章(十扁舎一九カ/江戸後期)
京都の由来や京周辺の名所旧跡を紹介する『京名所(洛陽往来・都往来・都巡とも)』の文章に似せて新町遊郭を始めとする大坂の遊廓と遊里風俗を記した戯文。
○滑稽道外案文(鼻山人作・渓斎英泉画/文化頃)
享和4年(1804)刊『附会案文』を模倣・引用し、奇抜な題材で綴った戯文、滑稽本。士農工商別に詠んだ狂歌も掲げる。
○虫三ヶ仲間洗濯所え願出(桂文治カ/天保頃カ)
擬人化した蚊・蚤・虱の三者に対する洗濯所の申し渡しと、それに対する三者の口上書の二通から成る戯文。
○いたづらもの製薬種(作者不明/江戸後期)
石見銀山製薬所から鼠共仲間宛に毒殺を言い渡す文書と、それに対する鼠仲間惣代から毒殺中止の訴状の二通から成る戯文。
○乍恐奉願ひ上候魚仲間より返答書ほか(立田土瓶作・長秀画/江戸後期)
海魚・川魚仲間より板元台所御役所宛文書と、青物仲間より台所板元役所宛文書から成る、魚仲間と青物仲間の対立を題材にした戯文。
○〈青物づくし・くちあい〉奉公人請状之事ほか(梅翁/江戸後期)
文面に青物類を盛り込んだ奉公人請状風の戯文と、魚類の名称を織り込んで綴った宗旨手形風の戯文の、2通から成る。
○〈百人一首〉地口絵手本(梅亭樵父/江戸後期)
『小倉百人一首』の下の句のみを掲げ、それをもじった地口と挿絵を掲げたもの。
○道戯百人一首(山東京伝/享和4年)
歌舞伎の道化方が笑いを誘うような滑稽味を主とする狂歌を集めた異種百人一首。巻頭に狂歌8首と挿絵を掲げる。
○どうけ百人一首(作者不明/文化5年)
上掲書同様、滑稽主体の狂歌集・異種百人一首。江戸前期から伝わる『道外百人一首』の改編本。異本も収録。
○道外三十六歌仙・新撰なぞづくし(作者不明/天保頃)
6種の三十六歌仙等から任意に選んだ和歌36首をもじった狂歌集。頭書に76題の謎かけ集を掲げる。
○笑艸三十六歌仙(作者不明/江戸後期)
『小倉百人一首』等和歌をもじった、狂歌を半丁六首ずつ合計36首収録した青色刷の小冊子。
○馬鹿三人酒づくしきやうくん(作者不明/江戸後期)
『小倉百人一首』等和歌を題材に、三十六歌仙に見立ててもじった、いずれも飲酒に因んだ滑稽な狂歌ばかり36首を集めたもの。
○〈通客必用〉算法珍書(洒落斎唐人(柳川春三)・福地桜痴序/明治2年)
和算書『算法新書』のもじりだが、単なる戯文に止まらず、文明開化期の社会における皮肉や諷刺が随所に込められている。

解題者紹介:法政大学講師、往来物研究家、往来物倶楽部代表。

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