アジア学叢書 365巻 建設者の息吹

第53回配本「満洲Ⅱ編」全5巻(363~367巻)所収

著者:田村敏雄

発行年月:2023年9月

価格:20,680円(本体18,800円+税10%)

ISBN:978-4-86688-365-6

体裁:A5判・380頁・上製・クロス装

アジア学叢書 365巻 建設者の息吹

著者(1903~1963)は満洲国財政部文書科長・人事科長、民生部教育司長を勤めた。「われわれは、何を、どう考えるか。いうまでもなく、この現代を、この環境を、すなわち、満洲建国という、日本国体―超民族的な、人類生活の基本的再考方式―の顕現であり、大陸的発展である、歴史的大事業のまっただなかにおいて、生き、考えるのである。(…)いくらかでもわれらの歴史的大建設、新時代的生きかたについてさらに考えていただくことにでもなれば、まことに、しあわせである(序より)」。一国民・一民衆の生活日記をつづる形で、社会・時代の空気を受け止め、率直な心情を吐露する(1940年冬に新聞連載の随筆)。全98章。
[復刻原本:新京日日新聞社出版部、1940・昭和15年刊。口絵著者肖像写真]

[目次抄]【詳細は「第53回配本」パンフレットに掲載】
今の満洲に欠けているものは?/満洲国は道義国家だというが/バアナアド・ショウと林語堂とを並べて書いたら/銃後一般民衆に非常時局を意識させる/倉田百三氏が渡満せられた/この頃の新聞を見ていると、考えさせられることが/日本人ほど外国のことに通じている国民はないといわれる/満洲国は官僚の楽土だ、といった人が/「自戒自粛」は消極的だから「協和奉公」に代えよう/満洲における日本人は不親切だとは皆人の認めているところ/紀元二千六百年の新春を迎へ/組織か人か?あるいは制度か/日本人たるの誇りをもてといっても/この頃日本内地では、官僚に対する非難攻撃の火の手が/いわゆる「精動」すなわち国民精神総動員聯盟は/昨年の協和会全聯において梅津名誉顧問は/パール・バックの「戦える使徒」を読んだ人は/よく思想の統一だの、共通の意思だのというけれども/「東亜の新秩序」ということは、いまはもはや/ある人は満洲国には政治がないといった/協和会の本年度工作方針について

ご注文・お問い合わせ