「劣等児」特別学級の思想と実践

著者: 阪本 美江

発行年月:2016年12月

価格:本体5,000円(税別)

ISBN:978-4-908926-00-6

体裁:A5判・278頁・上製・クロス+カバー装

「劣等児」特別学級の思想と実践

「第二次世界大戦以前の日本の学校教育においては「劣等児」という概念があった。今日でいう学業不振児である。既に明治20年代から、それらの子どもたちのために特別学級を設置する対応が始められており、明治40年の師範学校規定制定に伴い各地の師範学校附属小学校に特別学級が設置されたのが「劣等児」教育の第一の隆盛期とされている。続いて大正末期から昭和初期にかけてが、その第二の隆盛期と目されている。(本書は)この第二の隆盛期の奈良県における「劣等児」特別学級の実践と、その根底にあった思想の解明に取り組んだものである。」(序:西村拓生・奈良女子大学教授 より)

【目次抄】
序 奈良女子大学教授 西村拓生
 第1部 戦前における「特殊教育」政策と「劣等児」観
第1章 大正デモクラシー期の文部省関係者の「特殊教育」観
第2章 戦前における「劣等児」「低能児」認識
 第2部 大正期末から昭和初期における文部省全国調査にみる特別学級の全国的傾向と文部省推奨校治道尋常高等小学校の実態
第3章 大正期末から昭和初期における文部省全国調査の概要
第4章 文部省推奨校としての治道尋常高等小学校
 第3部 奈良女子高等師範学校附属小学校の特別学級―「新教育」と特別学級の背反
第5章 真田幸憲主事下の「分団教授」に基づいた特別学級
第6章 木下竹次主事の「優劣共進」の主張
第7章 奈良女高師附小における特別学級の発展と衰退
 第4部 桜井尋常高等小学校の特別学級と「新教育」
第8章 桜井小学校の「新教育」
第9章 西久保奈良石における「劣等児」概念と「低能児」概念
第10章 桜井小学校における特別学級の実態と思想
補章 奈良女高師附小訓導斎藤千栄治の「劣等児」「低能児」論とその展開
年表

【著者紹介】奈良女子大学博士研究員、文学博士。

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