近代を生きてきた日本人の素顔を素描する―時代と人物が織りなす人間の真実

現代人物素描事典

「現代人物素描事典」 全2巻

 2002年12月刊行

人と業績大事典編集委員会編

 B5判上製 本体価格 42,000円+税
(2巻セット)


社会形成は結局、いかなる人を得たかによって進展してきた。
政党政治も政治の理念以上にその理念を現実化する能力のある人がいたかによって活性化してきた。
企業もその創業者と継承者の資質によって方向づけられたし、
行政もまた官僚や吏員それぞれが現実を踏まえる資質があったかによって、
社会的な責任をとる施策を実施できた。
現代においてもそれは変らない。

科学者にあっても、自らの業績のみに邁進した人が多かった領域は、
医学にしろ、工業技術にしろ、30年、50年経た後に種々なる後遺症的弊害を多発してきた。
文学者は言うに及ばず、作家の天分と相俟って、いかなる人生を歩んできたのかが、
作品の基底に横たわっている。

『現代人物素描事典』は、
あらゆる領域の人物を伝記的な側面からではなく、4500人のそれぞれがいかに社会とかかわり、
その資質を顕在化させてきたかに重点をおき、編集にあたってきた。
このため、収録人物は、人の生き方という視点によって選択したため、
ノーベル賞受賞者から銀座の靴磨きまで幅広く取り上げている。
この人を見よ!という思いで、選択したのであり、
当然著名な人物が多く採録されてはいるが、世間的に無名な人も多く含まれている。
トータルな視点で事典は編集されなければならないし、利用されるのが至当である。
不十分ながら『現代人物素描事典』はその試みをしてきた。活用を願うものである。


〜〜全2巻の構成〜〜

第1巻 現代人物素描事典

本書は、『ドキュメント人と業績大事典』に収録した4500名の人物の人間像とものの考え方を、
新聞掲載の本人の言葉もしくは同時代の記者・識者の言葉によって素描し、略歴を付した。
引用記事の原紙は、朝日新聞、毎日新聞、読売新聞、日本経済新聞、産業経済新聞、
産経時事、産経新聞、東京新聞、東京タイムス、読売ウィークリー、東京日日新聞、世界日報、
世界経済新聞、東京民報、時事新報、夕刊中外、第一新聞、社会タイムス、アカハタ、
日本読書新聞、図書新聞、東大新聞、週刊朝日、サンデー毎日など在京20数紙によった。
引用は、『ドキュメント人と業績大事典』に復刻できなかった関連記事目録から多くの記事を採用した。


第2巻 現代人物素描事典 

事項索引
キーワード索引新聞記事特有の見出し語を含むキーワードを50音順に配列。

出身校別人名索引
4500人の中で出身校の判明した人物を
学校別(小学校、中学、高校、大学など)に分類し、50音順に配列。

出身地別人名索引
4500人の中で出身地が判明した人物を都道府県に配列。
外国地名は別にして最後にまとめた。

肖像(写真・似顔絵)索引
40年間の新聞記事に掲載された写真・似顔絵の記事見出しを抽出し、
人物別に分類し、50音順に配列。新聞資料によって初めて可能となった肖像画事典の索引。




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