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現代日本【漫画文化】の源流の全てがここにある!
現代漫画大観

全10編(巻) 別冊1
●原本:昭和3年・中央美術社刊
●A5判・上製・総約3000頁 (別冊・並製・約120頁)
●ISBN978-4-283-00761-1
●定価(本体105,000円+税)

[2010年発行]


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日本の漫画――
その面白さ、楽しさ、深さと厚みを凝縮。そして、秘められた底力と今日を予測させる
豊かな可能性を先取りした画期的全集!
日本漫画出版史上の画期的業績大ベストセラー∞知られざる 日本初の漫画【大全集】
明治の息吹・大正デモクラシーの時代を闊歩する!


■特 色
@日本初の漫画全集
 昭和3年に中央美術社から刊行された『現代漫画大観』は、漫画というものを歴史的視点でとらえて編集した日本初の漫画全集である。

A漫画を歴史的視点で分析・編集
 漫画が表現あるいは諷刺するものは「風俗世相」「政治社会」であることが編集に反映させられている。

B漫画は風俗世相・政治社会を諷刺する、という視点で編集
 漫画は時代の風俗世相を適確に記録しているという点で一種の文化財・歴史資料なのである。
 とくに新聞では一枚絵の政治漫画・社会漫画が描かれ、大正以降は一枚絵に少し長めのキャプションを付けて発展していった。


C文学作品漫画化の多様性・可能性を紹介
 小説の漫画化はすでにこの全集で紹介されていた。漱石「坊ちゃん」、紅葉「金色夜叉」、トルストイ「カチューシャ」など名作の漫画化(第2編)、川柳・民謡・小咄など滑稽文学の漫画化(第5編)、さらには漫画漫文調の紀行文(第7編)など、漫画表現の可能性を紹介している。

Dコミックの原点・子供漫画の源流を紹介
 江戸以来、大人を対象にしてきた漫画だが、明治期にはポンチ本の中に子供向けのものが出て、大正期には多色刷の子供漫画本が出版される。昭和に入ると子供漫画は漫画界の一大分野になっていく。そうした大正子供漫画の数々が第4編に紹介され、コミックの源流を知ることができる。

Eギャグマンガの原点であるナンセンス漫画の源流を紹介
 諷刺漫画はこれまで風俗世相や政治社会を諷刺するものしかなかったが、大正中期頃から海外で人気を得ていたナンセンス漫画が入ってくる。大正・昭和初年の日本に紹介されたナンセンス漫画の数々を紹介し、ギャグ漫画の源流を知ることができる。

F漫画史研究の基本文献
 大正5年には東京漫画会(岡本一平が会長格)が結成され、漫画史の研究も行われるようになり、現代漫画の原点となる漫画分野の基盤ができ上がる。その意味で全10編は漫画史と大正デモクラシー期の社会を知る上の基本文献である。
 現在、古書市場では全10編がまとまって出ることはほとんどなくなった。一括入手できる絶好の企画だといえる。

■各巻の内容
第1編 現代世相漫画
民衆の生活が踊り出す。活動写真、デパート、モダンガール・モダンボーイ、婦人問題、住宅問題、銀ブラと浅草、スポーツ、交通、学生、郊外生活、金、家庭、独身生活、ブルジョア・プロレタリヤ、青年、軍事教育、カフェー、サラリーマン、音楽、劇場、恋愛、政治…

第2編 文芸名作漫画
夏目漱石「坊ちゃん」「草枕」、菊池寛「恩讐の彼方に」、尾崎紅葉「金色夜叉」、谷崎潤一郎「痴人の愛」、岡本綺堂「半七捕物帖」、トルストイ「カチューシャ」、メリメ「カルメン」を漫画に。文芸と漫画の結合。

第3編 漫画明治大正史
明治大正史のトピック約280を漫画で繙く。政治・社会・世相・風俗・事件・天変地異・生活が見える。漫画漫文で解説する近代日本史。

第4編 子供漫画
絵物語風のコマ漫画など、現代コミックの源流をまとめる。

第5編 滑稽文学漫画
川柳、俳句、民謡、小咄を題材に漫画化して「滑稽文学」とし、漫画表現の新しい可能性を示す。

第6編 東西漫画集
古代ローマから近代の絵画から選んだ「西洋漫画集」、鳥獣戯画から明治のビゴーまでを鳥瞰する「日本漫画集」、さらに世界のナンセンス漫画の傑作を豊富に集録。

第7編 日本巡り
本州、四国、九州、北海道、また樺太、朝鮮、台湾、約250の名所をめぐる紀行漫画。

第8編 職業づくし
多種多様な職業の特徴をいきいきと捉える世相漫画集。社会世相研究に豊富な材料を与える。巡査、女車掌、探偵、活弁、大道パンや、梵鐘屋、辻占売、広目屋、毒消売り、声色使い、井戸掘り、顔料散布業…消えた明治大正の風俗をよく残す。

第9編 女の世界
過去の女性観を比較するときに絶好の材料。東洋と西洋に分けて女(と男)の諸相をくまなく描き出す。ウエートレス、店員、モデル、スポーツ選手、婦人、主婦、令嬢、化粧、流行、職業と女性…有名女優カリカチュアは貴重記録。

第10編 近代日本漫画
さながら明治から大正の漫画展覧会をなす雄編。錦絵から近代日本漫画形成に力のあったワーグマン、ビゴーの作品、『団々珍聞』『東京パック』『トバエ』から主要漫画家の画を選りすぐる。近代日本漫画形成史の概観に不可欠。

別冊
原本書影(カラー)
解説=『現代漫画大観』全10編の持つ意味(特色と刊行の背景・編集のポイント)
――清水 勲(漫画・風刺画研究家)
刊行の資料/全10編総目次/作家別作品一覧


錚々たる作家陣
池田牛歩 池中三樹 池部鈞 石井柏亭 伊東忠太 井元水明 牛島一水 太田三郎 大森ひろむ 岡本一平 小川芋銭 小川治平 小川千甕 小山内宏 鹿子木孟郎 葛飾北斎 河鍋暁斎 川端龍子 河盛久夫 北沢楽天 木村荘八 京や金介 欽一廬 鍬形寫ヨ 幸内純一 小杉未醒 小林克己 小林清親 近藤浩一路 阪本牙城 坂本繁二郎 清水対岳坊 清水登之 下川凹天 代田収一 鈴木亜夫 仙腰a尚 田口省吾 田口米作 田中比左良 月岡芳年 東洲斎写楽 鳥羽僧正 鳥居清倍 中川紀元 長崎抜天 中島六郎 長原止水 中村不折 西川祐信 白隠禅師 服部亮英 英一蝶 ビゴー 菱川師宣 平福百穂 藤本斥夫 細木原青起 保積稲天 前川千帆 水島爾保布 森火山 森島直三 森田恒友 森山三郎 安本亮一 山田みのる 山本鼎 山本杢兵衛 結城素明 与謝蕪村 吉岡鳥平 ワーグマン 和田邦坊 渡辺崋山 ほか

(原本に収録の宮尾しげを氏作品は著作権者より複製許可が得られなかったため複刻本には収録されていません。ご了承ください。)



※カラーページはカラーで再現されています

第1編より 北沢楽天 『金』


第2編より 田口省吾 『カルメン』


第9編より 田口省吾
『銀座が無警察状態になったとしたら・・・』


第3編より
細木原青起 『伊藤大隈の確執』