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兼常清佐著作集 [全15巻・別巻1]
(かねつね  きよすけ)

■編集  蒲生美津子・土田英三郎・川上 央
■A5判/上製/布クロス装

■第1回配本 (第1巻〜第5巻)
 定価 (本体75,000円+税)
 ISBN978-4-283-00610-2

■第2回配本 (第6巻〜第10巻)
 定価 (本体85,000円+税)
 ISBN978-4-283-00611-9


■第3回配本 (第11巻〜第13巻)
 定価 (本体45,000円+税)
 ISBN978-4-283-00612-6


■第4回配本 (第14巻〜第15巻+別巻)
 定価 (本体52,000円+税)
 ISBN978-4-283-00613-3

 [2008-10年発行]


全巻完結! 没後50年・初の著作集
「ピアニスト無用論」で世間を騒がせた、
奇言奇行の音楽学者・兼常清佐 (かねつねきよすけ・1885-1957)。
日本のもっともすぐれた民族音楽学者であり、日本民謡を真に科学的に分析研究した人――
日本の芸術・文化・文明を批評の俎上に上げ、常にアイロニカルに独自の理論を展開した人――

伝統音楽の研究と評価・音楽理論・記譜法・音楽教育論から
文学・絵画・数学・科学・哲学・心理学・医学――

多岐に亘る著作を縦横に読み解き、
希代の音楽学者の真実の姿に肉薄する!



【内容】
本著作集は、既刊の著作23編のほか、未公刊の論文3編、婚約者佐藤篤子宛の書簡、高校大学時代の日記を収録し、「日本の音楽」、「音楽批評」、「音楽教育」、「音・ことば・科学」、「随想」、「書簡日記」に類別。
また、評伝、各著作の解説、著述目録、年譜、兼常文庫目録等を別巻として、計16巻から成る。音楽はなによりも、耳をよろこばせ感情を楽しませるものでなくてはならないと兼常は提唱する。いっぽう、規範の法則性を解明して、法則性を成り立たせた心理、根源にある原理を追究した。
日本音楽を「原始音楽の一種」と決めつけた兼常は、じつはその日本音楽を時代に先がけて深く研究していた。本著作集によってそれらの成果がこんにちの音楽学に問われるはずである。

ピアニスト無用論!?その真意とは!?
「音楽界の迷信」 第12巻「残響」より

音楽の世界は暗黒世界である。
いろいろな迷信が縦横にのさばり歩いている。―略―
常識で考えて見ても、そんな出鱈目な事があり得ようはずがない。
パデレウスキーが叩いても、猫が上を歩いても、同じ鍵盤からは同じ音しか出ない。
どの指で、どんな形で、どんな打ち方で叩こうと、そんな事は音楽の音とは別に何の関係もない。
それはただ先生が御愛嬌にそんな事も言って見るだけのものである。
それを本当と思いこんで、真面目になって、その通りをピアノの上でやって見ようとするのは、
本気で考えると頗る馬鹿げた話である。それが迷信である。―後略―



兼常清佐著作集 収録一覧
第1回配本
日本の音楽 第1巻 日本の音楽
第2巻 日本音楽と西洋音楽
日本音楽
催馬楽
第3巻 日本の音楽についての一観察 (博士論文)
報告−研究方法及び雅楽の音階と音程に就て
醍醐三宝院所蔵の声明書類に就て
 付録1 声明書類目録
 付録2 声明集及び讃類の翻訳 7編
雅楽及声明図書展覧目録
音楽批評 第4巻 ベートーヴェンの死
平民楽人シューベルト
第5巻 ショパン
音楽概論
音楽の階級性 附 名人滅亡
第2回配本
音楽教育 第6巻 音楽の話と唱歌集
音楽概論
第7巻 音楽に志す人へ
日本音楽教育史
音楽の教室
音・ことば・科学 第8巻 兼常清佐遺作集・上
第9巻 兼常清佐遺作集・下
第10巻 労働と音楽
音・コトバ・文字 日本語の性質
石川啄木
第3回配本 随想 第11巻 音楽と生活
第12巻 残響
第13巻 よもやま話
結婚論
第4回配本 随想 第14巻 新聞雑誌論文
書簡・日記 第15巻 日録 (山口高等学校時代の日記)
仕事と生命 (京都大学大学院時代の日記)
書簡集
別巻
「兼常清佐ミクロコスモス」
全巻総目次
収録書目解題
論考
兼常清佐年譜・著述目録
兼常清佐文庫目録(和書・洋書)