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複刻版 赤とんぼ
[全31冊(原装カラー複製)・別巻(解説編)1]


 ■複刻版編集 上 笙一郎・長谷川 潮
 ■編集協力 菊永 謙
 ■原誌発行/実業之日本社(昭和21年4月〜23年10月)
 ■A5版/並製/平均64頁
 ■別巻(解説・論考・索引)約300頁
 ■揃定価(本体85,000円+税)
 ■ISBN978-4-283-00744-4

 [2010年発行]


戦後の焦土から、いち早く飛び立った『赤い鳥』後継誌
“幻”と言われた稀覯雑誌・待望の〈初複刻〉 ついにその全貌を現す!
戦後復興のただ中、児童出版関連の編集者で童謡の作詞家でもあった藤田圭雄は、
新生日本を背負う子どもたちのためになる良質な児童総合雑誌を作ろうと、
錚々たる著作家の後援のもと、新しい雑誌刊行のために奔走しました。
戦後初めての本格的児童雑誌『赤とんぼ』の誕生です。
本誌はわずか二年半とはいえ、近代文学史上に燦然と輝く『赤い鳥』運動の精神を受け継ぐ志で、
児童文化・文学・教育・音楽・出版史上に残る名品を多く残しました。


【特色】
●原本は時代的に保存が困難なこともあり、一部の専門研究者にのみ存在が知られていた
 「幻」と言われた稀少雑誌。戦後の児童雑誌では初めての複刻刊行。

●童話・童謡(歌詞・楽譜)・詩・各種読み物・綴方・イラストレーションと
 児童文化全般にわたり目配りのきいた内容、豪華な執筆者。

●児童文学史上の名作の初出を含む貴重資料の宝庫。
 (竹山道雄「ビルマの竪琴」、青木茂「三太物語」、ケストナー「飛ぶ教室」等)

●全国の教育現場から投稿を得た戦後綴方教育の実践記録(選者・川端康成)。

●別巻に、発刊当時の投稿者(小中学生)・教師・読者の証言・回想、初めて手にした若い世代、
 長年の希望がかない全冊を確認できた研究者による力作論考を多数収録。

  
 ●出開美千子による表紙

第1号(昭和21年4月)巻頭言より

どん底に落ちた日本を美と力に満ちた国に作り上げて行かねばならぬ今の子供たちに、どちらへもかたよらぬ豊かな情操を養い、暖かい心と正しい判断力を持った人間にするように、あらゆる努力を傾倒したいと思っている。大正の頃鈴木三重吉氏によって主唱された赤い鳥の運動をわれわれはまだ昨日のことのように覚えている。
われわれの今度の仕事を通じて子供の世界にもう一度輝かしい文芸復興の時が将来されたならその喜びは限りない。――

「赤とんぼ会」
大仏次郎 川端康成 岸田国士 豊島与志雄 野上弥生子